堀口さんファミリー

 

●家族構成

 夫:堀口 賢司さん

 妻:堀口 智子さん

 妹:遠藤 陽子さん

 母:遠藤 節子さん

 

●移住元

 東京都荒川区ほか

 

●移住した年

 2017年9月~2021年5月



 

移住を考えたきっかけを教えてください。

別荘を買ってから、週末は勝浦滞在で二地域居住を始めたんです。

その中で移住イベントや近隣の移住の先輩から話を聞いて、移住を考えるようになりました。


 

なぜ勝浦に移住されたのですか

賢司さん「実家が秩父なんですけど、冬がすごく寒くて。暖かいところを探して房総をまわったんですが、夏も暑過ぎず、一年中過ごしやすい気候が気に入りました。また、今住んでいる中古住宅との出会いが大きいです。」 



 

移住前・後のお仕事はどうですか?

賢司さん「移住前は百貨店の建築部門で働いていました。”人生100年時代”という言葉が広まってこれからの暮らしを考えたときに、現役のうちに資格を活かした働き方を始めようと思ったんです。

移住してすぐの3年間は、勝浦市内でリゾート物件の管理をしている会社に勤めていろいろな出会いを頂き、今は妻と二人で建築士事務所を設立し働いています。」

智子さん「私の移住前の職場はリモート環境が確立されていて、家を買ってから1年間ほど二地域居住をしながら仕事をしていました。完全に拠点を移してリモートで仕事ができる環境が整ったことで、勝浦に完全移住しました。

今でも、東京の複数の会社から、委託という形でお仕事をいただいています。」

 

 

ご家族も一緒に移住されたと聞きましたが。 

陽子さん「姉が最初に移住していたので、そこに合流する形でしたね。移住前に別荘として遊びに来ていて、落ちついた良いところだなと思ったんです。今は介護士として働いて、市内で一人暮らしをしています。」

節子さん「今年の5月に移住してきました。鴨川のお店で働いてますが、みなさんに温かく迎えていただいて。新しい環境で楽しく過ごしてます。」 



 

建築士ならではの劇的リノベーションとは?

建築士として、日本の新築神話や空き家問題について考えるなかで、自分たちの移住体験を試験的なものとしても捉え、スケルトンリノベーションに取り組みました。

これは、柱や梁などの躯体を残して、住む人の暮らしに合わせて、内装や間取りを変えることができる方式で、築40年以上の中古住宅をどれだけ快適にできるか実証できたと思います。

 

新築に匹敵するデザイン性、機能性、断熱性を生み出し、屋根も新しいものをかぶせることで、耐久性もアップできました。

入ってすぐの和室は、広々とした玄関ホールに変えました。アクセントクロスの背後に大容量のシューズインクロークを設け、ほかにもアンティークコンソールやアート、切花、コーナーにアンティークチェアなどを配置して、人を迎え入れることのできる落ち着いた空間ができました。お気に入りスポットです。

水回りも最新設備に入れ替えができたり家事動線を整理し、利便性が向上しました。

台風の影響で少し中断した時期がありましたが、約半年で完成させることができました。

 





移住することに不安はなかったですか?

二地域居住をしてからの移住だったので、地域のことも知れていたし、そんなに不安な気持ちはなかったですね。

ちょうど移住してきてすぐのタイミングで、勝浦市商工会で開催された創業塾に参加できたのも大きかったです。そこからたくさんの方と繋がることができて、良かったです。


もうひとつの活動「いすむすび」とは?

智子さん「建築士が取得できる、ヘリテージマネージャーという資格を持っていて。地域に眠る歴史的価値のある、建築物などを発掘し、保存・再生・活用のアドバイスを行う活動なんです。

実際に地域の建築物を調べてみて、歴史背景のおもしろさや、建物以外に継承されてきた人の話、商いなどを地域に共有したいと考えました。

陽子さん「私も、仕事をしている中で地域の方の話をたくさん教わるので、それを記録として残したいと思ったんです。」

 

フリーペーパー「いすむすび」

夷隅の「いま」「むかし」に触れることで、人と人、人と建物、人と商いをご縁で結びたい。という想いが込められている。


生活コストに変化はありましたか?

下がったと思います。電車通勤もなくなったし、衣服などを買うことが減りましたね。東京に比べて、物価は低いと感じます。

 

 


勝浦暮らしはいかがですか?

暮らしてみて、どんどん魅力を見つけることができます。移住前は、夏に海を見に行くのが当たり前でしたが、冬の勝浦の海を見て、太陽の光がキラキラしていてきれいなことを知り、とても感動しました。

季節を感じることができるのも大きな魅力だと思います。昔からある暦(七十二候)を体感できるんですよ。例えば、2月9日頃は二十四節気では立春にあたり、七十二候では「黄鴬睍睆(うぐいすなく)」と言います。山里で鴬が鳴き始める頃ですね。東京に住んでいたころは屋外の自然の音に耳を傾けることができる環境ではなかったと気づきました。5月15日頃だと、二十四節気では「立夏」、七十二候では「竹笋生(たけのこしょうず)」、たけのこが出てくる頃ですね。朝市に行くと、その時の旬な食材があり、味わうことができるので貴重な市だと感じます。

大人が静かな時間を味わえる、そんな場所です。


移住を検討している方へコメントをお願いします。

自然豊かで、静かな、大人が落ち着いて暮らせるいいところです。

都内ではあまり経験が無かったのですが、台風などで停電が続くこともあるので、発電機など防災備蓄しておくといいかもしれません。

移住を検討するとき、中古物件などは建物のコンディションや購入後の諸費用などが不安だったりすると思います。建築士事務所としてお手伝いできればと思います。



 

堀口さんに直接話を聞いてみたいという移住検討者の方は、お問合せフォームよりご連絡ください。

勝浦市移住・定住相談窓口で日程の調整を行わせていだたきます。

 

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